第23回世界コンピュータ将棋選手権

Posted on 2013 年 5 月 3 日 22:35 by Junichi Takada in コンピュータ将棋, サーバ管理

第23回世界コンピュータ将棋選手権が今日から始まった。例によって一次予選からの参加だが、4勝3敗と勝ち越したものの、10位で二次予選進出はならなかった。何もやっていないのであたりまえの結果である。

しかし、ロリポップがあんなに負荷に耐えられないとは思わなかった。安くてパフォーマンスが良いレンタルサーバはないだろうか。今にして思えばMobileMe優秀だったなあ。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


第2回将棋電王戦、いよいよ明日から

Posted on 2013 年 3 月 22 日 18:41 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

第2回将棋電王戦は明日から始まる。どんな結果になるか非常に興味深い。そこで、開幕前に改めて一言述べておきたい。

「人間対コンピュータ」という図式でコンピュータ将棋との対戦が語られることが多いが、これは正しい見方とは言えない。コンピュータ将棋ソフトウェアを開発しているのはやはり人間なのだ。プロ棋士が日々研究を行っているのと同じように、開発者は日々プログラムを強くするための改良を続けている。今回の戦いは、将棋のプロフェッショナルであるプロ棋士と、プログラミングのプロフェッショナルであるコンピュータ将棋開発者との、「人間対人間」の戦いなのである。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


第2回電王戦勝敗予想

Posted on 00:18 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

電王戦が迫ってきたので、勝敗予想をしておきたいと思う。

ズバリ、コンピュータ側の5戦全勝と予想する。

残念ながら、いい勝負ができる時機を逸してしまったと考えている。2007年の渡辺竜王戦は善戦できたレベルだったが、2010年頃にはほぼ同レベルに達していたと思われる。それからさらに3年が過ぎ、ハードウェア面のみならず、ソフトウェア面での進歩もあり、プロ棋士の平均レベルを超えてしまっているだろう。

ただし、コンピュータ将棋開発者はみなプロ棋士に勝って欲しいと思っている。開発する楽しみが長く続いていって欲しいという思いと、人間の底力を見せて欲しいと願っているのである。


Junichi Takada

コメント (1)


持ち時間について

Posted on 2013 年 3 月 19 日 00:24 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

第2回将棋電王戦の持ち時間は各4時間である。世界コンピュータ将棋選手権の25分切れ負けと比べるとかなり長く、この持ち時間をいかにうまく使うかが重要なポイントになると思われる。ここでは、プロ棋士側とコンピュータ将棋側に分けて考えてみたい。

【プロ棋士】

持ち時間4時間の朝10時対局開始は普段の棋戦と何ら変わりがなく、慣れたスケジュールで対局できることはプロ棋士側のメリットだろう。注意すべきはコンピュータ側の時間の使い方で、人間とはだいぶ異なる。コンピュータは比較的均等にに時間を使うと考えられるので、人間のように勝負所で長考したり、当然の一手をノータイムで指したりはしない。そこでリズムを崩されないようにしなければならない。また、序盤に時間を使いすぎないことも重要だろう。対あから2010戦、対ボンクラーズ戦の轍を踏んではいけない。

【コンピュータ将棋】

選手権の約10倍の時間が使えるので、これをどう使うべきなのか。単に読みを深くするのか、手を広く読むべきなのか、選手権用とは違ったチューニングが必要である。問題はテストに時間が掛かるということである。長時間floodgateでも1日に2局しかできないので、効果の見極めが難しい。序盤・中盤・終盤の割り振りも悩ましく、特に序盤で不利にならないようにしたいところである。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


コンピュータ将棋の終盤について

Posted on 2013 年 3 月 18 日 00:29 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

コンピュータ将棋は終盤が強いと言われているので、序盤で差を付けなければならない。近年良く聞くようになったことだが、はたして本当にそうなのだろうか。いつからこのように思われるようになったのか。コンピュータ将棋は詰みを逃さない、とは大分前から言われており、確かにその通りである。コンピュータ将棋の終盤は詰みだけ強いと言われる段階から少しずつ強くなってきていて、詰めろを掛けたり、逃れたりといった詰みの前段階へ少しずつ正確さを増してきている。しかし、残念ながらまだ穴は多く、人間が付け入るスキはある。探索ルート局面での詰みは読めても、探索中の詰探索はそれほど時間が掛けられないため、詰みを読めていないことがあるのだ。最終盤では詰みの有無が決定的な影響を及ぼすこともある。また、詰探索では高速化のため手を絞っていることもあり、場合によっては読み抜けがある。飛角歩の不成は打歩詰が絡まなければ影響がないし、玉周辺の指手だけに制限しているソフトウェアもある。

一方評価関数では、いわゆるZの形を評価することはまだどのソフトもできていない。渡辺竜王-Bonanza戦の☖3九龍は読んでいなかったわけではなく、単に評価が低かっただけであり、これを解決するには読みをかなり深くするか、Zの形等の手数計算を評価できるようにしなければならず、非常に困難と考えられている。

強くなったと言われているコンピュータ将棋の終盤だが、まだまだ穴があるので改良の余地はあるし、人間が勝つチャンスはある。始めからコンピュータ将棋の終盤には勝てない、といった先入観を持っていてはチャンスを逃してしまうことになるだろう。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


コンピュータ将棋の定跡について

Posted on 2013 年 3 月 17 日 00:25 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

Bonanzaが数万局の棋譜データから評価関数のパラメータを機械学習したことから、コンピュータ将棋は定跡や棋譜を記憶しているので「強い」といった認識が一部に見られるが、これは完全な誤解である。全く同じ局面が出現するのであれば記憶しているデータを利用すれば良いのだが、序盤を除いてそのような場面が現れることはない。単に記憶しているだけでは応用が利かず、何の役にも立たないのだ。Bonanzaメソッドは、棋譜データから汎用的に使える評価関数のパラメータを求めたことに意義があり、得られた評価関数はどんな局面にも適用できるため、コンピュータ将棋の序盤から中盤にかけての強さを大幅に向上させたのだ。

また、Bonanza以前からコンピュータ将棋は定跡データを持っており、定跡データの多さが市販ソフトウェアの売りになっていることもあった。しかし、定跡データをいくら多く持っていても、コンピュータ将棋の強さには何の関係もない。これは先に述べたことと同じ理由によるものである。それでも定跡データを持つメリットはいくつかある。それは、読み(探索)ではまだ指すことができないあるいは対処できない手に対応するため、序盤にランダム性を持たせるため、そして最大の理由は時間の節約なのである。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


第2回将棋電王戦開催記念イベント 人類vs最強将棋ソフト

Posted on 2013 年 3 月 14 日 00:33 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

第2回将棋電王戦開催記念イベントが終了した。GPS将棋の104勝3敗という結果となったが、もう少し負けてもおかしくなかった。今回のイベントは運営の不手際が目立ったが、私の感想として良かった点、悪かった点をあげてみたい。
【良かった点】
1. GPS将棋の強さが知れ渡ったこと。
2. GPS将棋の変なクセや序盤の穴が見えたこと。
3. 「秒読みちゃん」なるタレントが登場し、将棋イベントらしからぬ華を添えたこと。
4. クリックミスを救済したこと。(フリーズ多発してるんだから当然か)
5. 参加者がみな紳士で特に不満を漏らすことなく、負けても実力不足と潔かったこと。
【悪かった点】
1. 運営がグダグダ。あまりにも準備不足。
2. フリーズが多発したこと。解決できないならイベントを中止すべきだった。強行した判断には疑問を呈さざるを得ない。
3. 途中でGPS将棋のバージョンを変更したり、マシンを変更したりするのはいかがなものか。
4. 行き当たりばったりでいろんなことをやろうとするが、いかんせん実力(技術力)不足で失敗ばかり。
5. 将棋所の使い方がわかっていない。理解不足。
6. ルールに不備があった。想定不足。
7. 秒読み担当者の教育不足。やり方説明したの?
8. 解説の棋士へのルール説明不足。ルールの問題なのに対局者を非難するのは筋違い。運営側がフォローしなければならないのにスルーした。
9. 整理券を配るなどしたようだが、さんざん待ったあげく順番がまわってこなかった方が多くいたのでは。1日何対局できるかくらい予測できるはず。配慮不足。
10. 賞金は10万円でも同じように参加者は集まったはず。賞金100万円の方がインパクトはあるが、品位を落としてしまった感がある。
11. 5日間もやる必要があったのか? 2日で充分。
12. 運営が将棋を「打つ」などと言っているようでは話にならない。将棋という文化に対する理解不足、敬意が感じられない。
【まとめ】
総じて運営側の問題点が目立つイベントだった。生放送だからしょうがないじゃん、みたいな甘えが見えてメディアとしてのプロ意識が感じられなかった。これらのことは、視聴者の感想アンケート結果に表れていたと思う。


Junichi Takada

コメント (1)


コンピュータ将棋の強さ

Posted on 2013 年 3 月 9 日 00:31 by Junichi Takada in コンピュータ将棋

 第2回電王戦が近づいてきた。ニコニコ動画ではGPS将棋に勝てたら100万円なるイベントが行われており、これまでに人間が3勝もしている。ただ、気になるのは「670分の1の強さ」なる表現である。「強さ」が何「倍」とはどういうことなのか? 私にはさっぱり理解できない。ちょっと考えればおかしいことがわかりそうなものだが、私の感覚が変なのだろうか?

 台数が670分の1なのはその通りだが、強さはそうではない。コンピュータ将棋の強さは読みの深さで決まるが、読みを深くすると思考時間が増加する。コンピュータを速くすれば良いのだが1台の性能は伸び悩んでいるので、クラスタ等により台数を増やして性能を上げようとするのだが、台数分の効果はなく、良くて台数の平方根と言われている。670台なら25.9倍の速度相当となる。これで何手深く読めるかだが、これはツリー探索の平均分岐数によって決まる。「人間に勝つコンピュータ将棋の作り方」P90には激指で2.5、P139にはBonanzaで約3であると述べられている。仮に3とすると、25.9倍の速度で2.96手深く、つまりほぼ3手深く読めることになる。同書P90には激指が1手深く読むと勝率が76〜83%であることが示されているが、75%としてレーティング差200である。3手深く読めればレーティングが600上がるのだ。レーティング差を手合いに換算すると、600点差は二枚落ちくらいだろうか。つまり、ノートPC1台のGPS将棋は台数だけで二枚落ちレベルの強さなのだ。逆に考えると、アマトップに二枚落ちでほとんど負けないマシンスペックで本番に登場するということだ。実際には持ち時間が長くなるのでさらに強くなるのだが、何とも恐ろしいことだろう。


Junichi Takada

コメント (2)


今年も終わり

Posted on 2012 年 12 月 31 日 20:47 by Junichi Takada in floodgate, コンピュータ将棋

2012年も終わりである。当ブログは放置状態だが、FacebookやTwitterを利用するようになって重要度が下がったのでしかたがないところ。電王戦が近付いたら何か書いてみたいと思うが、そんな時間があるだろうか?

選手権は申し込んだものの、何も開発が進んでいないのでどうしたものか。弱いままでもfloodgateに投入してモチベーションを上げていこうかな。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


floodgateへの参加はしばらくお休み

Posted on 2012 年 7 月 1 日 19:22 by Junichi Takada in floodgate, コンピュータ将棋

7月になりだいぶ暑くなってきたので、floodgateへの参加は一時停止とします。しかし、プログラムの改良の具合によってはたまに参加するかもしれません。


Junichi Takada

コメントは受け付けていません。


Today 4 : Total 196410

 


2017年9月
« 5月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930


カテゴリー




リンク




最近のコメント




メタ情報